ロータリーとは
- ロータリークラブとは、一体どんなところですか?
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自分を磨き、人を育てるところです。
そして時には、慈善行為やボランティア活動、資金的援助等を行います。
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例えば、街角にゴミが落ちていたとします。
ロータリアンとしては、町を美しくするために、必ず、そのゴミを拾います。
しかし、ロータリーはそんな事を目指していません。ロータリーはそもそも「ゴミを捨てない人を育てる事」を目指しているのです。
人を育て道徳を守る人に育て、その事によって世のため、人のために働いて行こうというのがロータリーです。
- どこで人を育てるのですか?
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それは、ロータリークラブです。
種々な職業の会員が毎週1回例会に出席し、交流を深めて心を通わせるのです。
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スイスの片田舎で、おばあさんが、ざるの中に羊の毛を入れ、小川で洗っていました。そこへ牧師さんが通りかかりました。
「あなたは毎週教会に来て私の説教を聞いて、さぞ物知りになただろうね」
「いいえ、牧師さん、聞いてもすぐに忘れてて何も覚えていません。それはそれでいいと思います。ざるの中にはどんどん水が入って来ては流れて出て行きますが、羊の毛はこんなにきれいになっています。聞いては忘れ聞いては忘れしますが、それでも私の心は少しづつ、きれいになっていると思います」
- ロータリークラブはどんな活動をしているのですか?
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先ず、ロータリークラブの例会などで、会員の「他人を思いやる心」「職業理念」の向上に努めています。
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更に、地域社会で問題や課題となっている事柄に対して手助けしたり、時には資金的援助もしています。
また国際的にも援助の手を差しのべています。例えば、ポリオの撲滅や環境保全、人道的活動を行っています。
特に青少年に対しては人を育てる努力を続けています。例えば緒方貞子さん(元国連難民高等弁務官)は1951年に日本女性最初のロータリー財団奨学生としてアメリカへ留学されています。
- ロータリークラブの歩みはどんなものでしょうか?
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1905年、利己主義や悪徳商法のはびこる殺伐としたシカゴの街で、心を許しあえる友人を求めてポール・ハリスら4人のメンバーが集い、ここにロータリーが誕生しました。
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ロータリアン達は、お互いの信頼の上に助け合い、協力しあって、それぞれの企業を立派に発展させました。しかし、ロータリーの仲間だけが栄えても良いのだろうか、という疑問が生じ、「世のため、人のために」も考える事に目が向けられるようになりました。
やがてロータリーは、職業を通じて社会に貢献する、という考えを取り入れてきました。つまり、これが職業人の経営哲学であります。そして、この考え方がロータリアンの企業を、どんな不況期にも隆々と栄えさせる原動力となったのです。
小冊子「ロータリーへようこそ」より一部抜粋して掲載しております。